こんにちは!
実演販売士のタイガー尾藤です。
昨日のメルマガでお話しましたが、
私は『タクシー運転手』こそが
もっとも情報通な仕事だと思っています。
なので私はタクシーに乗って
運転手さんに話しかけるのが大好きなんです。
先週、都内でタクシーに乗って
いつものように話しかけてみました。
タイガー:
「運転手さん、最近の景気はどうですか?」
運転手は、70代の大ベテランの男性。
運転手さん:
「うーん、そうですね~。
コロナ前まで戻ったとは言えないですねえ」
タイガー:
「でも、外国人観光客は増えてるじゃないですか?」
運転手さん:
「そうですね。昼はかなりいいですよ。
ただね、お客さん・・・。
ダイヤモンド・タイムって知ってますか?」
タイガー:
「ダイアモンド・タイム!? なんですかそれ?」
運転手さん:
「我々タクシーは夜22時から朝5時まで
深夜料金で運賃が2割増しになるでしょ。
銀座で夜遊びしたお客さんをあてにして
有楽町駅前で待機するっていうスタイルを
私はもう、30年やってるんです。
このダイアモンド・タイムが稼ぎ時なのに、
全然お客がいないんですよ。
昨日なんて、22時から朝5時まで流して
たった3人ですよ。
その3人も四谷と、代々木と、板橋で、
ぜんぜん儲からない。
昔は千葉だ、神奈川だ、埼玉だって、
遠距離のお客さんが毎日いたのに・・・
コロナの前は、
私の携帯に直接電話してくる社長が
13人もいたんですよ?
いま1人ですよ。
なかにはクビになっちゃった人もいますよ。」
タイガー:
「そうなんですか。
最近はみんな家で飲んで終わりですもんね」
私はそう相槌をうちましたが、
運転手さんの告白は、まだまだ終わりません。
運転手さん:
「こないだね、30代の男性2人を乗せたんですよ。
そしたら
『金がたまってしょうがねえな』なんて言ってるんですよ。
昔は、夜は毎日飲みに行って、
2軒目3軒目は当たり前だったのに
今は全然飲みに行かないんだから、そりゃお金も貯まるって、
話してるんですよ。
コロナのせいで、これだけ変わっちゃったんですよ。
でもね、
私は有楽町で長距離のお客さんを待つっていうこのスタイルを
30年続けてきたので
『もしかしたら、もしかしたら、今日こそ・・・』
って、毎日待ってるんです。
でも、もう『もしかしたら』って待つのを
いい加減、変えなきゃいけないのかな・・・
って思ってるんですよ。」
タイガー:
「そうですね。
いまが変われるタイミングかもしれないですね・・・」
.
.
.
なんて話をしているうちに
ちょうど目的地に着きました。
私も、神楽坂から東京駅までの、近距離だったので・・・
申し訳なくなり、
千円札を1枚多く渡して降りました。
70歳のタクシードライバーが肌で感じた危機感。
そして、
「いまこそ変わらなければいけない」という決意。
以前、パナソニックの方に教えてもらった
松下幸之助氏の名言があります。
「人は、成功した条件で失敗する」
人は、過去の成功体験に囚われると
正しい判断ができず、失敗するのだそうです。
あなたはどう思いましたか?
今日も最後まで読んでくださり
ありがとうございました!
タイガー尾藤
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