実演販売の歴史とは?

こんにちは!
実績で選ぶなら、実演販売士・タイガー尾藤!…の、
株式会社スリー・B・グッドです。
今日は、実演販売の歴史について、少しお話しします。

実演販売の歴史は、謎が多い。
なぜなら、実演販売の歴史=庶民の歴史であり、
つまり当時の知識階級にとっては、記録に残す価値がない内容と考えられていたからです。
実演販売の師匠たちからは、「平安時代の昔から…」などと伝えられていますが、
残念ながら資料には残っていません。
そこで、弊社のスタッフが意地になって、国会図書館で古書をあさりまくり、調べてきました!
今回は、資料で分かる限りの歴史を簡潔にご説明します。

安土桃山時代に姿を現しはじめる

実演販売の歴史は諸説ありますが、
もともとは「大道芸」「路上販売」を合わせたようなものでした。
「ガマの油売り」や「バナナの叩き売り」のように、
往来で人の注目を集め、人々を楽しませ、商品を売る…というものです。

この商人たちは「香具師(やし)」テキヤ」と呼ばれていました。

池波正太郎の「鬼平犯科帳」や、名作映画「男はつらいよ」の中でも、
「香具師(やし)の元締め」なんていう言葉がよく出てきます。
寅さん自身は自分を「テキヤ」と呼んでいますね。

今でいう露天商路上販売訪問販売が近いです。

戦後 生まれ変わった「テキヤ」

それが、戦後になって、
有名デパート、百貨店、量販店などの一画を借りて、
屋根の下で物を売るようになりました。

特に、「実演販売の聖地」と呼ばれた東京・秋葉原の
「秋葉原デパート」の包丁の実演販売は有名です。

屋根の下で実演販売をする人たちは、
「テキヤ」ではなく「宣伝屋」と呼ばれるようになり、
その販売テクニックを買われて、
大規模な展示会、イベント、テレビショッピングなどへ活躍の場を広げていきました。

”実演販売人”の誕生

ただ、「宣伝屋」というのは、あくまでも業界内の呼称で、
世間ではただ「実演販売してるおじさん」としか言われていませんでした。

宣伝屋たちのテレビ出演が増えるにつれ、
実演販売人」「プロショッパー」「実演販売師」「実演販売士」なとと呼び方が変わっていきました。

今では、お店での実演販売、展示会、テレビショッピングだけでなく、
バラエティ番組、量販店で流れる販促ビデオ、ラジオなど、
活躍の場はさらに広がり、
毎日必ずどこかでみなさんの目に触れていることでしょう。

資格が必要な仕事ではありませんが、
少なくとも400年以上の歴史と経験を持つ「香具師」の販売テクニックを現代に受け継ぐ、
日本古来のマーケティング&セールス術

それが「実演販売」です。