絶対にやってはいけないマーケティング施策と実際の事例

こんばんは!
実演販売士のタイガー尾藤です。

マーケティングやブランディングの考え方に
ひとつ、
言いたいことがあります。

なぜなら、
現場で売っているセールスマンの感覚と
真逆のことを主張されてしまう
ことがあるからです。

とあるテレビショッピングに
出演していたときのこと。

私はフライパンを担当していました。
フライパンの実演は、
私にとっては十八番中の十八番!

しかもその番組で
数億円以上の大ヒットを飛ばしていたので、

プロデューサーもカメラマンも裏方スタッフも
熱気とやる気と自信にあふれ、
放送開始を待つばかり!

しかし、放送直前の最終打ち合わせで、
思いがけない事が起こりました…。

プロデューサーが泣きそうな顔で
話しかけてきました。

「タイガーさん、すみません…
今日のエプロンはこれを着てもらいたいんです…」

差し出されたのは、
新品の青いエプロン。

キッチン用品の実演販売は、
美味しそうな料理を次々と披露し
お客様に「作りたい!」「食べたい!」と
思っていただくように誘導するのが鉄則。

着用するエプロンは、
食欲を刺激する効果がある赤か黄色と
決まっていました。

「キッチン用品に青いエプロン?ダメですよ!」

よりによって
食欲減退の色である青とは!
スタッフは全員、大反対!

「新しく就任した社長の命令で、
 会社のブランドカラーを全面に
出していくことになったんです」

なんでも、
マーケティングに明るい社長が

「うちの会社の売上が落ちているのは、
ブランディングを確立できていないからだ!」

と号令をかけ、
番組全体のイメージを刷新することになった
…とのこと。

現場の大反対を押し切り、
エプロンのカラーまで
“ブランディング”してきたわけです。

社長の希望通りに番組は変えられ、
結果、

その日は予算の3分の1程度しか達成できず、
大失敗…

その後も社長の無謀な策は続き、
通販の売上は落ちるばかり。

最近は私もお付き合いしなくなってしまいました。

私も一時期、
熱心にマーケティングを勉強しましたので、
その社長の方針が大事なのは分かっています。

しかし、
実際に現場で販売に関わったことがない人が
マーケティングにのめり込むと
諸刃の剣になるということを知りました。

やはり、どんな大企業の上役でも、
どんなに偉いマーケティングの先生でも、

営業マンや販売員と、お客様が
実際にどういうコミュニケーショをとり、
どう断られ、
どう保留にされ、
どう成約するのか、
実際に体感していなければなりません!

もしあなたが
今よりも売上をあげたいと思っているなら、
ビジネスの机上の勉強だけでなく
現場のセールスを強化してみてください!

実演販売士のタイガー尾藤でした!

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